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'''北京通順競馬場'''(ペキンつうじゅんけいばじょう)は、[[中華人民共和国]]の[[北京市]][[通州区 (北京市)|通州区]]にあった[[競馬場]]<ref>{{Wayback |url=http://www.mawww.com/address.asp |title={{Lang|zh|联系我们 - 北京通顺赛马场有限公司}} |date=20051119030621}}</ref>。[[2001年]]に開場したが<ref name="machangen">{{Wayback |url=http://www.mawww.com/machangen.asp |title=About BJC |publisher=Beijing Jockey Club |date=20060421075634}}</ref><ref name="machang">{{Wayback |url=http://www.mawww.com/machang.asp |title={{Lang|zh|马场简介 - 北京通顺赛马场有限公司}} |date=20051119030852}}</ref>、[[2005年]] |
'''北京通順競馬場'''(ペキンつうじゅんけいばじょう)は、[[中華人民共和国]]の[[北京市]][[通州区 (北京市)|通州区]]にあった[[競馬場]]<ref>{{Wayback |url=http://www.mawww.com/address.asp |title={{Lang|zh|联系我们 - 北京通顺赛马场有限公司}} |date=20051119030621}}</ref>。[[2001年]]に開場したが<ref name="machangen">{{Wayback |url=http://www.mawww.com/machangen.asp |title=About BJC |publisher=Beijing Jockey Club |date=20060421075634}}</ref><ref name="machang">{{Wayback |url=http://www.mawww.com/machang.asp |title={{Lang|zh|马场简介 - 北京通顺赛马场有限公司}} |date=20051119030852}}</ref>、[[2005年]]に開催停止された<ref name="guardian">{{Cite news |url=https://www.theguardian.com/sport/2005/nov/22/horseracing.gdnsport3 |title=Huge cull of racehorses at Beijing track |newspaper=The Guardian |date=2005-11-22 |accessdate=2023-11-}}</ref><ref name="wenweipo">{{Cite news |url=http://paper.wenweipo.com/2005/12/11/HK0512110103.htm |title={{lang|zh|京馬場澄清 無撤資殺馬}} |newspaper={{lang|zh|香港文匯報}} |date=2005-12-11 |accessdate=2023-11-}}</ref>。 |
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== 歴史 == |
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北京通順競馬場の母体は、[[1998年]]に[[香港]]企業と[[中国大陸|大陸]]企業の合弁で北京に設立された[[サラブレッド]]生産牧場の北京華駿育馬有限公司({{Lang-zh|s=北京华骏育马有限公司}})<ref>{{Cite web |url=https://www.gsxt.gov.cn/%7B86F81219B710346F707B6DCAD51ABF111A32031CBB935C8D67C06E654DBABFB4A28A45947ED9E8B368C69D46776150F7DE8002B86779CF5A44C65BCED0D0ECB0EC22EC22EC5C09BF17F06542DF8333FD4D61AF32AF9D2DCA2DB09CAEF96C6087ABFAC860AEE5BD18EFCD041BD471F2E44A552CCB97CB0566570CD7E6CE6B740D519F519F519F-1700709203547%7D |title={{Lang|zh|北京华骏育马有限公司}} |website={{Lang|zh|国家企业信用信息公示系统}} |publisher={{Lang|zh|国家市场监督管理总局}} |accessdate=2023-11-23}}</ref>で、実質的なオーナーは香港の実業家、鄭榕彬(Y P Cheng)であった{{R|guardian|qingnianbao|wenweipo}}。当時、中国では[[改革開放]]の流れに乗って[[広州競馬場]]など各地で[[勝馬投票券|馬券]]販売を伴う[[競馬]]が行われており、サラブレッドの需要拡大が期待されていた{{Efn|1998年には[[北海牧場]]を経営する日本企業の北海グループも[[北京龍頭牧場]]を設立している<ref>{{Wayback |url=http://www.longtoufarm.com/company.html |title=Welcome to longtungfarm.com - Company Introduction |date=20020604123656}}</ref><ref>{{Wayback |url=http://www.hokkai.gr.jp/ |title=北海株式会社 |date=20030320215304}}</ref>。<!--なお、Wikipedia日本語版の北京通順競馬場の記事(本項)では長らく「[[メイショウドトウ]]の父・[[ビッグストーン]]などを連れ北京龍頭牧場を開設」と記述されていたが、同馬をクールモアから購入したのは鄭榕彬で、北京龍頭牧場とは関係がない。詳細はビッグストーンの項目を参照。-->}}。ところが、[[2000年]]に中国当局は取締りを強めて各地の競馬場を閉鎖し{{R|qingnianbao}}、生産馬の販路の見通しを失った北京華駿牧場は、競馬の認知度を高めて馬の買い手を開拓するために[[2001年]]に北京通順賽馬場有限公司({{Lang-zh|s=北京通顺赛马场有限公司}})を設立し、自ら競馬場を開設した{{R|wenweipo}}。 |
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[[2004年]]10月に公安局から競馬開催の停止を口頭で命令されてシーズン途中で開催を自粛。[[2005年]]に北京市の許可を得て競馬を再開したが、同年9月に公安局から2度目の口頭による停止命令を受け{{R|qingnianbao}}、9月24日の開催を最後に競走は施行されなかった。11月のシーズン終了告知を最後にホームページの更新も停止され<ref>{{Wayback |url=http://www.mawww.com/ |title={{Lang|zh|北京通顺赛马场有限公司}} |date=20051119025954}}</ref>、同月に外国人の[[調教師]]や[[騎手]]を含む700人以上が解雇された{{R|wenweipo}}。運営会社は口頭による停止命令の撤回を求めて[[人民法院]]に提訴したと報じられたが{{R|qingnianbao}}、そのまま競馬が再開することはなかった。 |
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競馬場のホームページでは[[2008年]]の[[2008年北京オリンピック|北京オリンピック]]の[[馬術]]競技会場を目指して活動しているとされていたが{{R|machangen}}、実際には香港が共同開催都市に指定されて[[沙田競馬場]]などが馬術競技会場となり<ref>{{Cite web |和書 |url=https://www.joc.or.jp/games/olympic/beijing/venue/hongkong_equestrian.html |title=北京オリンピック2008 競技会場 Hong Kong Olympic Equestrian Venue (Beas River & Shatin) |publisher=日本オリンピック委員会 |accessdate=2023-11-23}}</ref>、北京通順競馬場は使用されなかった。 |
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運営会社の北京通順賽馬場有限公司は2023年現在も企業登記が抹消されておらず<ref>{{Cite web |url=https://www.gsxt.gov.cn/%7BD94C4DADE8A46BDB2FCF327E8AAEE0A545865CA8E4270339387431D1120EE000FD3E1A20216DB7073772C2F228D50F4381345D0C38CD90EE1B72047A8F64B304B396B396B3C4232F98EF08CF94EACF785D9AECC910535F865F863C423477CDBA065D06B8E343F0BEA26B49BD99D7BF4207F361D6613A1F974DFDCD17D49A6EFC4B6E4B6E4B6E-1700709622068%7D |title={{Lang|zh|北京通顺赛马场有限公司}} |website={{Lang|zh|国家企业信用信息公示系统}} |publisher={{Lang|zh|国家市场监督管理总局}} |accessdate=2023-11-23}}</ref>、mawww.comとbeijingjockeyclub.comの2種類のURLがあった公式ホームページのうち後者にアクセス可能である<ref>{{Cite web |url=http://www.beijingjockeyclub.com/ |title={{Lang|zh|北京通顺赛马场有限公司}} |accessdate=2023-11-23}}</ref>。 |
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== 概要 == |
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[[2001年]]8月から基本的に毎週土日に競馬が行われており、施行時期はおおむね3月から11月。交通手段は電車八通線通州北苑駅から出ていた無料バス(最終便は午後1時半)か、タクシーなど。なお、この無料バスの存在はバス停で確認されただけである。 |
[[2001年]]8月から基本的に毎週土日に競馬が行われており、施行時期はおおむね3月から11月。交通手段は電車八通線通州北苑駅から出ていた無料バス(最終便は午後1時半)か、タクシーなど。なお、この無料バスの存在はバス停で確認されただけである。 |
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馬券も発売もされていたが、中国では建前上賭博が違法であるため、まず現金をバウチャーに換えてから馬券を手に入れるという方式を採用していた。スポーツ中継専門チャンネルである[[CCTV5]]でも一応中継されていたが、馬券に関する話は一切されず、純粋なスポーツとして放送されていた。また、大っぴらな宣伝が出来ないので、市民のほとんどは競馬が行われている事すら知らず、競馬場の周辺を除いては、競馬場の看板などの広告を見ることもなかった。 |
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開催が始まった同年、[[北海牧場]]が[[メイショウドトウ]]の父・[[ビッグストーン]]などを連れ北京龍頭牧場を開設、本格的に現地でのサラブレッド生産に乗り出したが、開催そのものが安定的に行われない状況、その後開催自粛に追い込まれたことなどから経営が悪化、北海グループ倒産の一因となった。 |
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余談だが、[[笠松競馬場|笠松競馬]]所属であった[[安藤光彰]]は以前雑誌のインタビューで、「笠松が潰れたら北京に乗りに行くか」と発言していた。当時北京ダービーの1着賞金は約3000万円であり、安藤がそう漏らしていたのも無理は無い状況であった。 |
余談だが、[[笠松競馬場|笠松競馬]]所属であった[[安藤光彰]]は以前雑誌のインタビューで、「笠松が潰れたら北京に乗りに行くか」と発言していた。当時北京ダービーの1着賞金は約3000万円であり、安藤がそう漏らしていたのも無理は無い状況であった。 |
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なお、2005年11月の開催を最後に開催自粛を余儀なくされており、公式サイトにもその旨掲示されている。賭博の問題性を重視した中央政府による閉鎖指示があったとも言われているが、公式サイトには詳細��説明は無く、現在は更新も停止している状況である。元々、[[2008年北京オリンピック|北京オリンピック]]の[[馬術|馬術競技]]開催に向けて、厩舎などの環境を整備するのも一つの目的であったといわれているが、結局開催地は[[香港]]の[[沙田競馬場]]が指定された。 |
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== 脚注 == |
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2023年11月23日 (木) 07:59時点における版
施設情報 | |
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通称・愛称 | 北京ジョッキークラブ |
所在地 | 中華人民共和国北京市通州区徐辛庄鎮内軍庄村 |
座標 | 北緯40度00分48.36秒 東経116度41分42.29秒 / 北緯40.0134333度 東経116.6950806度座標: 北緯40度00分48.36秒 東経116度41分42.29秒 / 北緯40.0134333度 東経116.6950806度 |
開場 | 2001年 |
閉場 | 2005年 |
管理・運用者 | 北京通順賽馬場有限公司 |
コース | |
周回 | 右回り |
馬場 | 芝・ダート |
北京通順競馬場 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 北京通順賽馬場 |
簡体字: | 北京通顺赛马场 |
拼音: | Běijīng Tōngshùn Sàimǎchǎng |
発音: | ベイジン トンシュン サイマーチャン |
日本語読み: | ペキンつうじゅんさいまじょう |
英文: | Beijing Jockey Club |
北京通順競馬場(ペキンつうじゅんけいばじょう)は、中華人民共和国の北京市通州区にあった競馬場[1]。2001年に開場したが[2][3]、2005年に開催停止された[4][5][6]。
歴史
北京通順競馬場の母体は、1998年に香港企業と大陸企業の合弁で北京に設立されたサラブレッド生産牧場の北京華駿育馬有限公司(簡体字: 北京华骏育马有限公司)[7]で、実質的なオーナーは香港の実業家、鄭榕彬(Y P Cheng)であった[4][5][6]。当時、中国では改革開放の流れに乗って広州競馬場など各地で馬券販売を伴う競馬が行われており、サラブレッドの需要拡大が期待されていた[注釈 1]。ところが、2000年に中国当局は取締りを強めて各地の競馬場を閉鎖し[5]、生産馬の販路の見通しを失った北京華駿牧場は、競馬の認知度を高めて馬の買い手を開拓するために2001年に北京通順賽馬場有限公司(簡体字: 北京通顺赛马场有限公司)を設立し、自ら競馬場を開設した[6]。
2004年10月に公安局から競馬開催の停止を口頭で命令されてシーズン途中で開催を自粛。2005年に北京市の許可を得て競馬を再開したが、同年9月に公安局から2度目の口頭による停止命令を受け[5]、9月24日の開催を最後に競走は施行されなかった。11月のシーズン終了告知を最後にホームページの更新も停止され[10]、同月に外国人の調教師や騎手を含む700人以上が解雇された[6]。運営会社は口頭による停止命令の撤回を求めて人民法院に提訴したと報じられたが[5]、そのまま競馬が再開することはなかった。
競馬場のホームページでは2008年の北京オリンピックの馬術競技会場を目指して活動しているとされていたが[2]、実際には香港が共同開催都市に指定されて沙田競馬場などが馬術競技会場となり[11]、北京通順競馬場は使用されなかった。
競馬場の施設は、開催中止後も放置されていたが、2019年に残っていた厩舎などの施設が撤去されて整地された[要出典]。
運営会社の北京通順賽馬場有限公司は2023年現在も企業登記が抹消されておらず[12]、mawww.comとbeijingjockeyclub.comの2種類のURLがあった公式ホームページのうち後者にアクセス可能である[13]。
概要
一周2280メートル、2005メートルの芝コースと、1850メートルのダートコースを擁するが、2000メートル以上のレースは少なかった。但し一時期、芝5000メートルを越える距離のレースを行っていた事がある。フルゲートは14頭であり、馬券がマークカードに発券される、馬名が英語表記と漢字表記の2通り存在する点などを見ると、香港のシステムを参考にしていたと思われる。また香港の競馬雑誌にも、中国国内の競馬運営に協力しているという記事が掲載された事がある。
調教師は欧米や香港などから招請し、騎手は地元出身者を中心に、一部海外出身者も在籍していた。
2001年8月から基本的に毎週土日に競馬が行われており、施行時期はおおむね3月から11月。交通手段は電車八通線通州北苑駅から出ていた無料バス(最終便は午後1時半)か、タクシーなど。なお、この無料バスの存在はバス停で確認されただけである。
馬券も発売もされていたが、中国では建前上賭博が違法であるため、まず現金をバウチャーに換えてから馬券を手に入れるという方式を採用していた。スポーツ中継専門チャンネルであるCCTV5でも一応中継されていたが、馬券に関する話は一切されず、純粋なスポーツとして放送されていた。また、大っぴらな宣伝が出来ないので、市民のほとんどは競馬が行われている事すら知らず、競馬場の周辺を除いては、競馬場の看板などの広告を見ることもなかった。
余談だが、笠松競馬所属であった安藤光彰は以前雑誌のインタビューで、「笠松が潰れたら北京に乗りに行くか」と発言していた。当時北京ダービーの1着賞金は約3000万円であり、安藤がそう漏らしていたのも無理は無い状況であった。
脚注
注釈
出典
- ^ 联系我们 - 北京通顺赛马场有限公司 - ウェイバックマシン(2005年11月19日アーカイブ分)
- ^ a b About BJC - ウェイバックマシン(2006年4月21日アーカイブ分)
- ^ 马场简介 - 北京通顺赛马场有限公司 - ウェイバックマシン(2005年11月19日アーカイブ分)
- ^ a b “Huge cull of racehorses at Beijing track”. The Guardian. (2005年11月22日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ a b c d e “赛马试水博彩屡屡碰壁”. 中国青年报. (2005年12月8日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ a b c d “京馬場澄清 無撤資殺馬”. 香港文匯報. (2005年12月11日) 2023年11月23日閲覧。
- ^ “北京华骏育马有限公司”. 国家企业信用信息公示系统. 国家市场监督管理总局. 2023年11月23日閲覧。
- ^ Welcome to longtungfarm.com - Company Introduction - ウェイバックマシン(2002年6月4日アーカイブ分)
- ^ 北海株式会社 - ウェイバックマシン(2003年3月20日アーカイブ分)
- ^ 北京通顺赛马场有限公司 - ウェイバックマシン(2005年11月19日アーカイブ分)
- ^ “北京オリンピック2008 競技会場 Hong Kong Olympic Equestrian Venue (Beas River & Shatin)”. 日本オリンピック委員会. 2023年11月23日閲覧。
- ^ “北京通顺赛马场有限公司”. 国家企业信用信息公示系统. 国家市场监督管理总局. 2023年11月23日閲覧。
- ^ “北京通顺赛马场有限公司”. 2023年11月23日閲覧。
外部リンク
- 北京通顺赛马场有限公司 - 公式サイト
- 北京通顺赛马场有限公司 - ウェイバックマシン(2005年11月19日アーカイブ分)