春高バレー

昨夏に変身、リーダーの自覚「もっとうまく」 八王子実践・野嶋華澄主将(3年)

八王子実践・野嶋華澄(1)=10日、東京体育館(撮影・加藤圭祐)
八王子実践・野嶋華澄(1)=10日、東京体育館(撮影・加藤圭祐)

 周囲が泣き崩れても「立場があるから」と涙をこらえた。頼れる主将として攻守でチームを引っ張り、本大会の優秀選手にも選出された。

 バレーを始めたのは中学2年。妹で部員の華鈴(かりん、2年)よりもバレー歴は短い。そのため「自分が主将でいいのか」と悩んだこともある。転機は夏の全国高校総体。自身の迷いがチームに影響したのか、ベスト8止まり。全国で勝つためには互いに思いをぶつける必要があると考え、率先して問題点を指摘するようになった。

 寮生活では、みな家族の��うに仲良しだという。部員たちは「主将は、抜けてるけど頼れる」と慕う。本人も「みんな妹みたい。華鈴には厳しくしてますけど」と、仲間の話題になると笑顔を見せる。

 大学進学後もバレーを続けたいと話す。「もっとうまくなりたい」。お姉さん主将は悔しさをバネに、次のステージを見据えた。(林修太郎)

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