K Desktop Environment 1
K Desktop Environment 1は、K Desktop Environment (KDE) の最初のシリーズである。このシリーズには2つのメジャーリリースが含まれる。
プレリリース
[編集]マティアス・エトリッヒのKool Desktop Environment創設の宣言[1](1996年10月14日)のすぐあとに、開発は開始された。Koolの語はのちに落ち、単純にK Desktop Environmetとなる[2]。
最初の調整されたリリースはBeta 1(1997年10月20日)である[3]。これは当初の宣言から1年後のものであった。追加のベータリリースは、1997年11月23日、1998年2月1日、同年4月19日にも行われている。
K Desktop Environment 1.0
[編集]1998年7月12日、K Desktop Environment 1.0の完成バージョンがリリースされた[4]。このバージョンに対する評価は分かれた。多くの批評は、当時フリーソフトウェアではなかったQtの利用に関するもので、MotifやLessTifを代わりに使うようアドバイスしていた。このような批判にも拘わらず、KDEは多くのユーザによって受け入れられ、Linuxディストリビューションでも用いられた[5]。
K Desktop Environment 1.1
[編集]アップデートバージョンであるK Desktop Environment 1.1は、より高速で安定していて、多くの小さな改善点を含んでいた[6]。また、このリリースには、新しいアイコンや背景、テクスチャのセットが含まれている。
KDE Restorationプロジェクト
[編集]KDEの20周年を記念して、KDEとFedoraに対する貢献者であるHelio Chissini de Castroは、1.1.2を2016年10月14日に再リリースした[7]。
この再リリース版は現代のLinuxとの互換性のために必要となるいくつかの変更を含んでいる。Castroは現代のLinuxシステムでのQt 1.45のコンパイルも示している[8]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Matthias Ettrich: New Project: Kool Desktop Environment. Programmers wanted! on Usenet, 1996年10月14日
- ^ “Ars Technica: The K Desktop Environment – Page 1 (3/99)”. Archive.arstechnica.com. 28 May 2013閲覧。
- ^ “KDE 1.0-beta1 Release Announcement”. 26 May 2010閲覧。
- ^ “KDE 1.0 Release Announcement”. 27 March 2008閲覧。
- ^ “Ars Technica: SuSE 6.0 Review – Page 4 (3/99)”. ArsTechnica. 28 May 2013閲覧。
- ^ “1.0 to 1.1 Changelog”. KDE (6 February 1999). 28 May 2013閲覧。
- ^ KDE Project releases KDE 1
- ^ Kügler, Sebastian (2016年9月4日). “Helio compiling Qt 1.45 at #QtCon, the clean build takes about 1.5 minutes on his five-year old laptop.”. Berlin: Google+. 14 October 2016閲覧。